
- すこしでもリスニングの点数をあげるために先読みのテクニックを覚えたい。
- とはいえ、実際に先読みをやってみると設問も音声も頭に残らなくて詰みがち。
- 先読みで本当に点数が伸びるのかな?…
そんな先読みであたふたする方に向けて書いた記事です。

おかえりブロガーのりょうまです。
この記事を書いている僕のTOEICスコアは930点ほど。もともと先読みを盲信して解いていましたが、700点ぐらいで限界に。先読みをやめて、本質的な解き方に移行することで900点越えを果たしました。
僕は先読みテクニックにはまり長いこと失敗し続けたので、少しでも同じ過ちをおかす人が減ったらいいなというモチベーションでこの記事を書いています。
今回は、先読みでTOEICのスコアが伸び悩んでいる方向けに、
- 先読みではスコアが伸びない4つの理由
- 先読みを盲信した僕の失敗談
- 先読みにかわる本質的な解き方
の3つをお伝えします。この記事を読めば、TOEICリスニングで失点しない盤石な解き方を習得できるはずです。

TOEICの王道テク「先読み」とは?

TOEICリスニングのスコアをたいと上げたいとき、真っ先におすすめされるのが「先読み」というテクニックです。
先に設問を読んでおくこと問題文の情景をイメージしておく。たしかに理にかなった解き方に思えますよね。
この先読みというテクニック。うまくキーワードを拾うことができれば、
- 問題文が読まれる間に3問解く
- 設問が読まれる間に次の設問を読む
という神サイクルを回すことができます。つまり、マスターできればこれほどまでに便利なテクニックはないのです。
マスターできれば。
先読みではTOEICリスニングのスコアが伸びない理由
最後に意味深な言葉を残したのにはわけがあります。
この先読みというテクニック。実は数々のリスクが潜んでいるのです。初級者が安易にとびつくのは大変危険。
下手すれば、
ちなみにここで言う初級者とは、TOEICが300点~700点ぐらいの方を指します。
なぜ先読みをすることが危険なのか?それは、致命的な4つの弱点があるからです。
- 小手先のテクニックに過ぎない
- 向き不向きがある
- 設問を読む音声が邪魔
- サイクルが崩れた時にもろい
小手先のテクニックに過ぎない
先読みというのは所詮小手先のテクニックに過ぎません。
これが本当のリスニング力といえるでしょうか?
たとえば、普段の会話をイメージしてみてください。先に相手の質問を予習することなんて絶対にできませんよね?
相手の発言をその場で理解し、適切な返答を瞬時に選ぶ必要があります。
そのように考えると、先読みをマスターしても日常会話へまったく応用できないのが分かるはずです。

向き不向きがある
先読みの弱点その2。
人によって向き不向きがあるということ。

ながら作業とはたとえばこんな動作です。
- 電話をしながらドラマを見る
- 会話をしながらLINEで返事を打つ
- 歌詞付きの音楽を聴きながら勉強する
もし、これらの作業が苦手という方は絶対に先読みには向いていません。体質的に合っていないのです。
なぜなら先読みは、ながら作業のオンパレードだから。
- 問題文を聞きながら設問に答える
- 設問の音声を聞きながら次の設問を読む
視覚と聴覚はつねに別の動き。忙しいことこの上ありません。特に男性は、ながら作業をする能力が低いと言われています。

設問を読む音声が邪魔
先読みの弱点その3。設問を読む音声が邪魔になってしまうこと。
先読みをする人にとって、次の設問を一生懸命に読んでいるときに関係のない音声がデカデカと流れてくるのです。邪魔で邪魔でしかたありません。
頼むから黙ってくれ。
しかし、冷静に考えてみてください。悪いのは勝手に先読みをしてる受験者です。
しかし、先読みは、この親切心に溢れた誘導音声に真っ向から反逆しています。
せっかくの味方をあえて敵に回す。ただの愚行としか言えません。
サイクルが崩れた時にもろい
先読みの弱点その4。サイクルが崩れたときに圧倒的にもろいです。
さきほども述べましたが、先読みには神サイクルいうものが存在します。
- 問題文が読まれる間に3問解く
- 設問が読まれる間に次の設問を読む
このサイクルを持続できれば順調に解き進めることが可能。調子の良いときは10問連続正解!のようなミラクルまで起こります。
しかし!
世の中そんなに甘くはありません。先読みを続けていると、100%の確率でこのような最悪の事態に遭遇します。
何て言ったてかな?
あぁ、もう3つ目の設問読まれてる…。
本当なら次の設問まで読み終えないといけないのに…。
あぁ!もう次の問いが始まってしまった。
しょうがない、この問いは捨てて次の問題の先読みに集中しよう。
先読みに挑戦した人なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
- 聞き取れない問題に遭遇。
- ペースが乱される。
- 先読みが間に合わない。
- 焦りゆえに余計聞こえない。
- ペースを戻すために3問とも捨てる。
- 精神的ショックで次もミスる。
このように、先読みで解いている人は一度ペースが乱れると、雪崩式に3問、6問とミスっていくのです。
一度精神が崩壊したら地獄絵図。もはやリーディングすら捨てる選択肢まで浮上してきます。
リスニング大こけしたし、今回のTOEICはもういいや。
と。

TOEICを先読みで攻略しようとした僕の失敗談
これだけネガキャンをしている僕ですが、もともとは超敬虔な先読み信者でした。
はじめて買ったハウツー本で先読みの存在を知った時、目からうろこが落ちたのを覚えています。
これを極めれば800点越えもわんちゃんあるぞ??
毎日毎日先読みの練習の繰り返し。設問を一瞬で理解するために、質問文カードを作ってパラパラテストをやったりもしました。
今思えばあの勉強は完全に時間の無駄。

もちろん結果はついてきませんでした。
僕はようやく悟ったんです。
テクニックに走り本質を見失った男の情けない末路です。おかげでリスニング400点の壁をなかなか超えることができませんでした。

TOEICリスニングの先読みにかわる本質的な解き方
そんな状態だった僕がどのようにして驚異の450点越えを果たしたのか?
そのやり方とはずばり、
目を閉じて、全神経を聞くことだけに集中する。
これだけです。めちゃくちゃ分かりやすくて簡単ですよね?
これを実践しただけで、リスリングのスコアが100点以上ぎゅいんと伸びました。本当に衝撃でしたね。
ながら作業が苦手な方はとくに効果を実感しやすいので練習で一度試してみてください。勝手が全然違いますよ!
詳しい内容は、【TOEIC】先読みを辞めただけでリスニングの点数が100点伸びた話で書いていますので、よければ見てください。
まとめ
以上、先読みではリスニングが伸びない残念な理由をお伝えしました。
- 小手先のテクニックに過ぎない
- 向き不向きがある
- 設問を読む音声が邪魔
- サイクルが崩れた時にもろい
先読みはれっきとした賢いテクニックの1つです。
しかし、すべての人が先読みに向いているとは思えません。僕のように先読みが合わず苦しんでいる方は少なくないはずです。
自分に合わない解き方をしている限り、リスニングのスコアは一生伸びないでしょう。
先読みを全否定したいわけではありません。だって先読みで点数を取れている人もいますので。
僕が言いたいのは、
1つのやり方に固執せず、ぜひ広い視野で自分に合った戦法を立ててください。解き方を変えるだけでスコアが一気に100点も伸びた!というケースは珍しくありません。

先読みをやってみて、どこかしっくりこないという方は、ぜひ目を閉じて集中して解くやり方を試してみてください。
僕のように、ながら作業が苦手な方には圧倒的におすすめです!
この記事を読んでみなさんのTOEICリスニングにブレイクスルーが起こることを願っております。

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