
- フィリピン留学に興味あるけど、何週間ぐらい行くのがベストなの?
- 長期休みを使えば1、2ヵ月は可能だけど意味あるのかな?
- やっぱり休学して3~6か月ぐらい行くべき?
そんな人に向けて書いた記事です。

僕は前職で某大手メーカーの海外営業マンとして、英語をバリバリ使って仕事をしていました。TOEICスコアは930点ほど。大学生のときに休学して12週間のフィリピン留学を経験しました。
僕もフィリピン留学に行く際、みなさんと同じようにどれぐらいの留学期間を設けるかで悩んでいました。
- 短すぎると英語力がつくか不安だし、長すぎると費用も心配。
- 結局何週間ぐらいがベストな期間なの??
さんざん悩んだ挙句、僕は12週間という期間を選んだのですが、個人的にはこんなに要らなかったかなというのが本音です。
ということで今回は、これから留学に行くみなさんに向けて、
- 4、8、12週間でどれぐらい英語が伸びたのか?
- 何週間の留学がもっとも効果的なのか?
の2点を実際の体験談をもとにお伝えしていきます。この記事を読めば、留学に必要な期間、および留学後の英語の伸びを具体的にイメージできるはずです。

フィリピン留学の期間別成長ログ

はじめに、4週間、8週間、12週間で僕がどれぐらいのレベルに達したのか?その成長記録を書いていきます。
ちなみに留学前の僕の英語力はざっくりこんな感じです↓
- TOEIC500点前後
- 英会話はゴミ。外国人が来たら逃げる
- リーディングはそこそこ
- 文法はばっちり
4週間
はじめに最も短い4週間。大学生が長期休みを利用して行くパターンが多いですね。
4週間経過した時点での僕の英語力の伸びはこんな感じでした↓
- 英語を話す自分に違和感がなくなる
- 英語のブロックが外れる
- 会話の内容が6割ぐらい分かる
4週間が経過した時点で感じた大きな変化は、「英語を話す心のブロックを外れたこと」これに尽きます。
1ヶ月のフィリピン留学で得られるのは根拠のある自信でもお伝えしましたが、短期間でも留学に行くことで「伝わったという喜び」を得ることができます。その喜びによって英語に対する心のブロックが外れ、自信を持てるようになるわけです。
8週間
お次は少し長めの8週間。大学生なら長期休みをフルで使えばギリギリ行けなくもない期間でしょうか。
8週間を終えての僕の英語力の伸びは以下のとおり↓
- 自分の伝えたいことを何とか伝えられる
- 正しい相槌&リプライができる
- 1つの壁にぶつかる
8週間が経過した時点では、英会話の雰囲気も掴めてきて、先生のよく使うフレーズを吸収&転用することもできるようになりました。
さらに、
- バラエティ豊かな相槌を打つ
- 相手の発言を要約
- 自分の意見を添えて返答する
という一連の流れもある程度できるようになり、会話のリズムもナチュラルになってきました。
一方で、どれだけ勉強してもイマイチ伸びている実感がない状態に陥ったのもこの時期です。
12週間
最後に、もっとも長い12週間。休学中の大学生、転職準備中の社会人の方が行くパターンが多いですね。
12週間を終えての僕の英語力の伸びは以下のとおり↓
- 伝えたいことをスムーズに伝えられる
- 相手の発言に対して適切な質問を返せる
- TOEIC800点
12週間を経て実感した最も大きな変化は、質問を通して会話を膨らませられるようになったこと。
- 相手の発言を聞き取り
- 発言の意図を理解し
- 自然な相槌を打ち
- 会話が膨らむ質問を返す
という流れがスムーズにできるようになったため、会話が圧倒的に楽しくなりました。このレベルになってから、先生も遠慮なくフルスピードで話してくるようになりましたね(笑)
ちなみにこのタイミングでTOEICも受けてみました。
結果は270点upの800点!
12週間の留学に恥じない点数は取れたのかな?という感じです。
ベストな滞在期間は?

ズバっと結論からいいます。
モチベーションの維持という観点でいえば、ベストな滞在期間は8週間です。
この理由について深堀りしていきます。
8週間がベストである理由
理由を超シンプルにいうと以下の2つに集約されます。
- 4週間は短すぎる
- 12週間はマンネリ化が起こる
4週間は短すぎる
英語力を伸ばすという目的であれば、はっきりいって4週間は短すぎます。
ようやくフィリピンでの留学生活にも慣れ、いよいよこれからだ!という時に帰国しなければなりません。
つまり、4週間の滞在では実質2週間しか本格的に英語に向き合えないのです。
4週目で帰国した何人かの友人に話を聞きましたが、「短すぎて英語に慣れることぐらいしかできなかった。」というのが率直な感想でした。
だからといって4週間の留学に意味がないのかというと、そうでもなくて。
【フィリピン留学】1ヶ月でも効果は絶大!得られるのは根拠のある自信でも述べた通り、
- 英語を話すブロックを壊したい
- TOEICだけを集中して伸ばしたい
というピンポイントな目標であれば、4週間でも行く価値は十分にあります。
しかし、英語力を全体的に向上させたい場合、「4週間はあまりにも短い」というのが僕の正直な感想です。
12週間以上はマンネリ化と中だるみが起こる
では長ければ長いほど効果が出るのかというと、実はそうでもなくて。
なぜなら、12週以上滞在するとマンネリ化と中だるみが起こるから。
語学学校は大学とは異なり非常に閉じられた世界です。
生徒側だけならまだマシです。
フィリピン人の先生も関係性が落ち着いて、お互いに慣れてくると適当に授業するようになります。そうなるといよいよ惰性留学の始まりです。
ひどいときには、お互い眠いからこの時間は休憩タイムにしようか?
みたいなことを平気で言ってきます。それをOK♪と受け入れてしまう自分も怖いです。
- 先生を変える
- コースを変える
- 資格に挑戦する
など、モチベーションを保つためにできることはたくさんあります。
しかし、よっぽどストイックな人間でない限り、これらの手段をやり尽くしても12週間以上モチベーションを保つのは容易ではありません。
短すぎず、長すぎずという理由で8週間がちょうどいい落としどころなわけです。
留学期間の僕のモチベーショングラフ
8週間がベストな期間である理由を僕の体験から実証していきます。
横軸が時間(週単位)縦軸がモチベーションの高さになっています。
1~3週

留学開始を頂点にモチベーションがひたすら落ちていきました。
これが先ほどお伝えしたマンネリ化によるモチベーションの低下です。
スピーキングを強化するコースの授業を受けていましたが、1ヶ月も経つと完全に慣れきってしまい、ただ消化するだけの時間になってしまいました。
4~6週

しかし、4~6週目できれいなV字回復をとげます。
なんとなく雑談をするスピーキングクラスに嫌気がさし、TOEIC集中コースに変更したからです。
- 新しい環境に移った新鮮さ
- TOEICという自分の英語力の見える化
が重なり、モチベーションは一時的に爆上がりしました。

しかし、やはりここでも慣れて小マンネリ化が生じ、6週目に再度モチベーションが下がっています。 人間の慣れというものは恐ろしいですね。
7~9週

しかし、7~9週目でじわりじわりとモチベーションが上がり続けます。
これは、
- TOEIC試験が控えていたこと
- 練習で受けるTOEICのスコアが着実に上がってきたこと
- 心の底から仲良くなれた先生ができ、会話が楽しくなったこと
が主な要因です。
10~12週

いよいよTOEIC本番の10週目!
モチベーションは最大値を迎えます。人生で最も真剣に英語と向き合えた時期です。
気になるTOEICの結果は…?


留学前のスコアが530点でしたので、270点アップしたことになります。
そして、TOEICが終わった瞬間僕のモチベーションは急降下して地に落ちました。

最後の2週間は完全に惰性の消化試合。ボルトでいう100m予選のような走りをしていました。
僕のモチベーショングラフから分かること
以上、12週間にわたるモチベーションの推移をお見せしてきました。留学期間にどんな感じでモチベーションが変化するのかイメージできたと思います。
このグラフから僕が伝えたいことは1つだけ。
もう一度グラフを振り返ってみます。モチベーションが80%を超える週のみを星マークで表しました。

見ての通り、12週間のうち星マークは8個しかありません。
- 先生を変える
- コースをを変える
- TOEICに挑戦する
などモチベーションを高めるために様々な工夫を凝らし、行動しました。
それでも8週間しかモチベーションが続きませんでした。
このグラフを見て、長期間モチベーションを維持することがいかに大変かをお分かり頂けたかと思います。
まとめ
以上、12週間の成長記録および、ベストな滞在期間をお伝えしてきました。最後に主張をまとめます。4
フィリピン留学の最適な期間は8週間です。
理由は3つありまして、
- 4週間は英語力全体を伸ばすには短すぎる
- 12週間はマンネリ化が起こる可能性が高い
- モチベーショングラフを振り返ると実質8週間しか集中できていない
からです。
8週間であっても、フルスロットルで集中して取り組めば、「相手のニーズをくみ取って質問により会話を膨らませられるレベル」まで成長できます。
大切なのは期間ではなく、密度。
まだ期間が決まっていないという方はぜひ8週間で挑戦してみてください!

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