
- もうすぐ理系と文系を決めないといけないけど、ぶっちゃけどちらを選べば分からない。
- 将来たくさんお金を稼げるのはどっちなんだろ?
- どうせなら、安定して稼げる方を選びたいな。
そんなお悩みを持つ高校生に読んでほしい記事です。

この記事を書いてる僕は、大阪大学の理系学部を卒業後、某大手メーカーに営業マンとして入社。現在はIT企業でエンジニアをしています。
いうなれば、理系と文系をどちらも経験している珍しい人種です。
僕も高校2年の時、みなさんとおなじように理系と文系の選択にめちゃくちゃ悩んでいました。
たとえば、お医者さんは理系しかなれませんし、弁護士は文系しかなれません。
このように、高校1、2年生でくだす決断が人生を大きく左右してしまうかもしれないわけです。悩まないわけがありません。
さらに衝撃的な事実をお伝えすると、理系と文系で将来の年収にも大きな差が出てきます。
結論から言うと、
- 年収ランキングでは文系の勝ち
- 平均年収では理系の勝ち
という事実があります。
今回は、学校では教えてくれないお金の話をお伝えしながら、これから理系と文系を決めるみなさんのお手伝いをできればと思います。

理系と文系の年収事情

結論から言います。
- 年収ランキングでは文系の勝ち
- 平均年収では理系の勝ち
これが理系と文系の年収事情です。この事実をもう少し分かりやすくいうと、年収がピンキリなのが文系、安定してそこそこの年収を貰えるのが理系です。
もっともっと分かりやすく野球選手でたとえるなら、
- 理系は、安定してヒットを打つイチロー
- 文系は、打率は高くはないが、ホームランを打てる松井秀樹
のようなイメージです。
理系は、しっかり勉強して、大学院まで卒業すれば、サラリーマンの平均年収よりは高いお仕事に就けることが多く、文系は、就職活動を上手く勝利すれば、理系より給料が高い会社に就くこともあります。
図で表すとこんな感じです。

図で示されているとおり、年収400~700万円のそこそこ良い給料をもらっている人の割合は理系の方が多く、給料が低い、もしくは極めて高い人の割合は文系の方が多いです。
理系がイチロー、文系が松井のたとえがお分かり頂けたでしょうか?

理系と文系の就く仕事

年収に差が出る理由を深堀するために、まずは理系と文系がそれぞれどのような仕事に就くのか見ていきましょう。
理系が就く主な仕事
理系学部を卒業した70%以上の学生はメーカーの研究開発職に就きます。
これまで習得した技術と知識をいかんなく発揮して日本のものづくりを支えていくのですね。
その他には、ソフトバンクのようなIT企業、会社の経営を分析するコンサルティング会社、はたまた大学に残って研究者の道に進む人も多いです。
僕のように文系就職(営業職)をする人もたまーにいます
結論として、理系はメーカーの研究開発職に就くケースが圧倒的に多いです。
文系が就く主な仕事
文系は専門性が理系ほど高くないため、就職先は多岐にわたります。
もちろん、メーカーで営業・経理・人事などの仕事に就く人もいます。
ひとことでいえば、文系の選択肢はめちゃくちゃ広い!でも、広いぶんだけ年収もピンキリなんですね。
理系vs文系 年収や就職の強さを徹底比較!

冒頭にて以下の事実をお伝えしました。
- 年収ランキングでは文系の勝ち
- 平均年収では理系の勝ち
平均年収ランキングでは文系の勝ち
はじめに、就職四季報が2020年に出した平均年収ランキング(上位20社)をご覧ください。この中で、理系が就職する傾向の強い企業に●をつけました。
ご覧のとおり、上位20社のなかで理系が就職する傾向の強い企業は、
- キーエンス
- シスコシステムズ
- 野村総合研究所
- サントリー
- 第一三共
と、たったの5社しかありません。
つまり、年収ランキングの上位は文系の職種が占めているというわけです。
就職のしやすさでは理系の勝ち
年収ランキングの上位は文系が占めていました。しかし、就職のしやすさでは理系に軍配が上がります。
そう断言できる理由は以下の2つ。
- 理系学生は文系学生より少ない
- メーカーの採用数は理系の方が多い[/box]
理系と文系学生の数
文部科学省が平成30年に、291万人の学生を対象に行った学校基本調査によると、理系と文系の学生数の比は2:5となっています。

全員が同じ進路に進むわけではありませんが、就職活動においても文系学生の方が圧倒的にライバルが多いと言えるでしょう。
メーカーの採用数は圧倒的に理系の方が多い
一方で、就職できる枠、つまり採用の募集人数はどうなのでしょうか?日本を代表するトヨタ自動者の例で見ていきましょう。
就職支援サイトのリクナビによると、2018年度の採用予定数は、
- 文系 51~100名
- 理系 301~[/box]となっています。
2017年度の採用数が約800人となっているので、理系の採用者は500人以上であると予測できます。文系の採用数が100人だとしても単純に5倍
ものつくりの会社では、ものをつくる理系を多く採用するのは当然のことです。
したがって、母数が少なく、募集人数は多い理系の方が就職に強いといえるわけです。
まとめ

以上、年収いう観点から理系と文系を比較していきました。
理系は、専門性を活かしてメーカーで働く可能性が高く、400万~800万円に落ち着きやすい。
文系は、30歳で1000万円を超えるような給料が高い業界で働く人もいる。(が、なかなか仕事に就けない人も多い)
ということがお分かり頂けたかなと思います。
扱う科目や、進路の自由さだけでなく、年収という観点で理系と文系を選んでみるのもアリかもしれないですね。
- 安定を求めるなら理系
- 一本狙うなら文系