
- 英語を長らく勉強しているけど、なかなかスピーキングが上達しない。
- なんで、あの人はあんなにスラスラ英語が出てくるんだろう。
- どうやったらスピーキングを伸ばせるのかな?
そんな、スピーキングが苦手で悩んでいる人に向けて書いた記事です。

この記事を書いている僕の英語との関わりは、
- 英語圏への留学:6か月
- TOEIC:930点
- 前職:海外顧客担当の営業
と、こんな感じ。仕事で使い始めてから、ようやく英語力に自信を持てるようになってきました。
今でこそある程度スラスラ話せるようになった僕ですが、留学にいっている頃はスピーキングが大の苦手でした。
しかし、ある事実に気づいてから、英語のスピーキングに対する考え方がガラっと変わり、心が楽になったんです。
その事実とはずばり、
スピーキングが苦手なら「聞き上手」になればいい。
ということ。
今回はこの主張について深堀りしつつ、世の中で需要が高い英語力を身につける方法についてお伝えします。
この記事を読むことで、スピーキングが苦手な自分を許すことができ、短所を長所に活かす戦略が分かるようになるはずです。

スピーキングが苦手な人こそ聞き上手になれ!

改めて僕の主張を述べます。
スピーキングが苦手な人こそ聞き上手を目指しましょう。
理由は明確で、あんまり話さなくても需要が高い人材になれるからです。
周りの生活を見渡してみると、ペラペラ話すのが好きな人・得意な人はごまんといますが、じっくり話を聞いてくれる人はほとんどいません。これは英語を話すときも同様です。
しかし、世の中で圧倒的に重宝されるのは「話し上手」ではなく、「聞き上手」。みんな話を聞いてほしいんです。
だからスピーキングが苦手な人こそ、逆張りの戦略、つまり「聞き上手」を目指せばいいわけです。
そうすれば、スピーキングが苦手という短所を1つの武器として使うことができます。
スピーキングが苦手な人が持つ思い込み

みなさんは英会話力と聞いてこんなイメージをしていませんか?
- 単語や英文が口からスラスラと出てくる。
- 自分の気持ちを何でも表現できる。
- 思ったことを何でも相手に伝えられる。
このあたりでしょうか。はっきりと申し上げます。
これらは全て本当の英語力とはいえません。
なぜだか分かりますか?日本語での会話をイメージすると分かりやすいです。
- 口からスラスラと言葉を出してくる。
- 気持ちを何でも表現してくる。
- 思ったことを何でも伝えてくる。


なぜうざいかというと、一方的に話されているからです。
僕たち日本人は英語力と聞くと、「自分が話すもの」だと無意識に思い込んでいます。これが英会話力が上達しない致命的な原因なわけです。
スピーキングが苦手な人こそ聞き上手を目指すべき理由

なぜスピーキングが苦手な人ほど聞き上手を目指すべきなのでしょうか?
その理由を、「あまり話さなくても需要が高い人材になれるから」とお伝えしました。
これをもう少し具体的にいうと、以下の3つで表されます。
- アウトプットが少なくて済むから。
- 質問により会話の主導権を握れるから。
- みんな自分の話を聞いてほしいから。
アウトプットが少なくて済む
1つ目の理由は超シンプルで、アウトプット力が少なくて済むからです。
しかし、現段階で語彙力がなくても戦うことはできます。
そう、質問力を磨いて聞き上手になればいいんです。
そうすれば、自分が話す必要がないので会話は十分に成り立ちます。同時に相手の語彙力をパクることだってできます。
つまり、スピーキングが苦手な人にとって聞き上手を目指すのは非常にコスパがいい戦略なわけです。
質問により会話の主導権を握れる

さらに聞き上手のオイシイところは、質問で会話の主導権を握れるということです。
おや??聞き手なのに何で主導権を逃げれるの??
と思うかもしれませんが、会話は質問によりテーマが決まっているんです。
たとえば、
と質問されたら、沖縄旅行で食べた料理というテーマで会話が進みますよね?
さらに凄いことに、たとえ話の途中であっても、会話を遮りテーマを変えることだってできるんです。
質問には会話のテーマを決める強制力があります。だから、聞き手は強いんです。
なぜなら、質問を工夫して自分の得意な話にリードできるから。
そのテーマに誘導すればおのずと会話は盛り上がります。
恋愛は全人類が関心のあるテーマなので例外なく盛り上がりますよ。
さらに、質問をすることで会話の対策もしやすくなります。そのテーマに絞って単語や表現を覚えていけば良いのですから。
- 得意なテーマに絞って知識を増やす
- 質問して会話の主導権(テーマ)を握る。
- 会話の中から知らない単語や表現を覚える
このサイクルを意識するだけで英会話力は爆速で上達していきます。
みんな自分の話を聞いてほしいから
スピーキングな苦手な人こそ聞き上手を目指すべき3つ目の理由。
それは、みんな自分の話を聞いてほしいと思っているからです。
全員が全員、
と心で叫んでいます。だからこそ、聞いてくれる存在が必要なのです。
話しで人気者になるのはかなりの語学力と経験、センスが必要です。しかし、聞き役であれば初心者でも十分に人気者になれます。
スピーキングに自信がない人こそ聞き上手を目指しましょう。それが僕たち日本人の闘えるフィールドです。
スピーキングが大の苦手だった僕でも人気の生徒になれた

僕はフィリピン留学にいった当初、お世辞にもスピーキングが得意とはいえませんでした。
冒頭でも述べた通り、表現が単調で、スラスラと英語が出てこない。
そんな状態でしたが、相槌と質問文だけは徹底して覚えました。
- 相手の発言をよく聞いて、
- 自分なりの言葉で咀嚼して確認し、
- 会話の広がる質問を投げかける。
スピーキング弱者なりに、上のサイクルを心がけて会話に励みました。同時に、質問文を瞬時に作る練習も徹底して行いました。
するとどうなったか?
本来生徒の話を引き出すべき先生たちが、僕に身の上話をしてくるようになったんです!笑
いや、知らねーよwwwてか、生徒にそんな話するなよwww
そんな相談も多々ありましたね。
気づけば、休み時間は僕のいる教室に先生たちが集まってくる謎の構図ができあがっていました(笑)
やっていたことは、とにかく相手の話を聞いて質問しまくっただけです。僕自身は何もペラペラ話していません。
僕はそのとき確信しました。だから、今はスピーキングが苦手でも、会話に自信がなくても大丈夫。
諦めずにコツコツと質問力を磨いていけば、着実に「真の英語力」が磨かれていきます。
英語に飛び道具や必殺技はありません。焦らずじっくりと聞く力をつけていきましょう。
まとめ


今の自分の英会話力を急激に挙げることはできません。しかし、闘い方であれば今すぐに変えることができます。
話せないなら聞き手にまわる、それだけです。
- 質問で得意なテーマに誘導する
- 予習の効果を発揮して存分に迎え撃つ
- それでも足りなければ相手の技を吸収する
この黄金サイクルを回せば英語力は爆速で上達していきます。しかも周りの人のニーズを存分に満たして人気者になれるという特典付き。
スピーキングが苦手なことは英語力をぎゅいんと伸ばせる素質があるということです。
だから、いつまでも苦手な土俵で相撲をとらずに、「聞き上手」というあなたにあった土俵で活路を見出してみてはいかがでしょうか?
