
- いつも問題集を買っては道半ばで放り投げちゃう。
- 一度でいいから、問題集をやり遂げたい。
- とはいえ、分からないこと多くて時間かかるし…。
そんな悩める高校生向けに書いた記事です。

この記事を書いている僕は、生粋のド田舎育ち。近くにまともな塾がなかったため、完全参考書オンリーで勉強し、大阪大学の工学部に現役合格を果たしました。
高校3年間のすべてを勉強法の研究に捧げてきたので、問題集の使い方にはかなり詳しいと自負しています。
もちろんそんなやり方で成績が上がるはずもなく…。絶望の果てで苦しんでいましたね。
しかし、反復学習(本ブログでは7周勉強法と呼んでいます)を取り入れたことで理解度が急激に上がり、「手堅く偏差値をあげていくコツ」を掴めるようになりました。
反復学習の威力はすさまじいものがあります。ただ7周やるだけで面白いぐらいに成績があがるのですから。
さて、本記事は7周勉強法シリーズのver2になります。
前回の記事の内容までを理解している前提で書いていきますので、もしまだ見てないという方は、問題集は7回解け!効率良くシンプルに成績を上げる最強の勉強法!からご覧ください。
それでは、7周勉強法の2周目のやり方についてみていきしょう。
問題集の2周目では「解答からの独り立ち」を意識しよう!

問題集の2周目に意識することは、ずばり解答からの独り立ちです。
2周目になると、問題集を一通りやり終えたという達成感により心の負担がかなり軽くなっているでしょう。
とはいえ、いきなり満点を取るのは難しいはずです。
何度も言っていますが、「完璧主義は挫折の元」半分できれば上出来♪ぐらいの気持ちでリラックスして取り組んでください。
問題集の2周目を開始するときの状態
2周目をのやり方を詳しく説明する前に、1周目を終えるとにどんな状態になっているのか図で確認しましょう。


2周目は初見で解けない問題だけが残る
1周目はできる問題を除去するフィルターの役割だとお伝えしました。
図で言うと、黒の部分が取り除かれています。
つまり、2周目に入るときには”初見で解けない問題だけが集まった問題集“ができあがっています。



問題集のレベルについてよく質問を受けるのでここで回答しておきます。
低い分には構いません。自信をつけて、残り2割の問題を完全に解けるようにしましょう。
しかし、レベルが高すぎる場合、いつまでもにらめっこをするのは時間の無駄です。
すぐさま、ワンランク下の問題集に切り替えましょう。




とにかく、4~6割ぐらいを解ける問題集がちょうど良いレベルだと言えます。
あまりにも難しい、もしくは簡単な場合、なるべく早めに適切なレベルの問題集に切り替えましょう。
すべての解答プロセスは一読している
1周目を終えれば、すべての問題の解答プロセスを一読できています。
理解ではなく一読で大丈夫です。

問題集の2周目のまわし方

2周目開始時点の状態を理解したところで、具体的なやり方についてみていきましょう。

問題集の2周目は以下の手順で解いていきます。
- 1周目にできなかった問題だけを普通にとく。
- 5分考えて分からなければ解答を見る。
- 自分の力で解答を再現する。
- それでもできないときは解答をチラ見。
- どうしても分からないときは質問する。
1周目にできなかった問題だけを普通に解く
まずは1周目にできなかった問題だけをゴリゴリ解いていきましょう。
理解力が高い学生はここで3割ぐらい解けてしまうかもしれません。


~5分経過~





5分考えて分からなければ解答を確認する
ピッコロには少しきつい言い方をしましたが、5分考えて分からなければすぐさま解答手順を確認しましょう。
初学者の段階では、無駄なプライドを捨ててすぐに答えを見る。
効率よく吸収していくには、この姿勢が重要です。

なら、次の問題はいきなり答え見てやる。ひひひ。

なにしとんねん、このボケカス!!


5分考えることに意味があるの!

答えを見てはいいと言いましたが、何も考えずいきなり見たら効果ゼロです。
集中して5分考えることが重要。なぜなら、5分考えることで問題への愛着がわくようになるからです。



どっちが悔しい?


何で負けたのか原因を探して次に活かそう!となるはずです。

問題集においても同じことが言えます。
5分だけでも集中して向き合うことで、その問題への悔しさと愛着が湧いてきます。

ここが分かっていなかったのか!

この公式を使えば解けたのか!
と、感情を伴って解答を見れるようになります。
結果として、自分がつまずいたポイントが立体的に見えるようになるのです。
だからこそ、まずは5分集中して考える。これを徹底してください。

自分の力で解答を再現する


なるほどここでこうすれば良かったのか。

よし、次に進もう。





ここは頑張りどころだよ。

次は何をすればいいんですか?


できるに決まってるじゃないですか!!

~10分経過~


伸びない人はこの手順を疎かにしているんだ。 ここが一番頭を使って伸びる時なのに。
実にもったいない。


5分考えて分からなければ答えを見る。
それで終わってしまっては実にもったいないです。
解答を自分の力で再現できるか、手を動かして確認してみましょう。
自転車に初めて乗った時を思い出してください。

お願いだから後ろ離さないでね!

しっかり持ってるから安心しろ!





僕一人で乗れてる?!

僕、一人で自転車乗れたよ!!

さすが俺の息子だ!
という、有名なあのシーンと同じ感覚です。

しかも、イラスト女の子だし。

問題集の解答は言うなれば補助輪、後ろを支えるお父さんのようなものです。
いつまでも補助輪をつけていては、絶対に一人で乗れるようにはなりません。
解答を見ずに再現するプロセスこそがまさに、 補助輪を外して「独り立ち」をする時なのです。
効率よく実力をつけたければ、この手順を”徹底して”行いましょう!
このプロセスこそが最も実力がつく瞬間です。
それでもできなければ解答をチラ見しながら解く



補助輪に戻ってもいいんですか?!

分からない時は補助輪(解答)の力を借りて、とにかく最後まで解答手順を再現しましょう。
いきなり補助輪なしでスイスイこげる人なんていません。
どうしても分からなければ、一瞬だけ解答をチラ見してめげずに進んでいきましょう。
今は補助輪がないと辛くても、 3周目にはスイスイと乗りこなせているかもしれません。
解答を見ても分からないときはすぐさま質問する


2周目の段階で解答を理解できないときは、 すぐさま分かる人に質問しましょう。
学校の先生でも友達でも、塾の先生でも構いません。
最も時間を割くべきは、補助輪なしで乗れるように挑戦することです。
本質を見失わず、分からなけば恥を捨ててどんどん質問しましょう。


(ピッコロ君にもプライドあったんだ…。)
問題集の2周目のやり方のまとめ

以上、7周勉強法の2周目のやり方についてお伝えしました。
- 初見で解けなかった問題を普通に解く。
- 5分考えて分からなければ解答を見る
- 自分の力で解答プロセスを再現する
- できなければチラ見して最後までやり遂げる
- 分からない問題はすぐに質問!
しかし、2周目は解答から独り立ちする時です。
少しキツイかもしれません。
1周目より時間もかかることでしょう。
補助輪を外し、フラフラしながらも進み続ける。
そうやって独り乗りを覚えた先に、想像以上の成長が待っているのです。
絶対に諦めないでください。
2周目を乗り越え、新しい世界が見える喜びを早く味わってほしいです。


舞台裏



謙虚に修行したまえ。

~ピッコロの挑戦はこれからも続く~
完
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