
- TOEICのリスニングがどうやっても速すぎて聞き取れない。
- CDを聞き流ししたり、ディクテーションしたりしてるけど聞き取れる気がしないし。
- そもそも、練習法が正しいかさえも分からない。
そんな悩めTOEIC学習者に向けて書いた記事です。

僕は4ヶ月間TOEICをガチで勉強して、スコアを530点から930点までアップさせることに成功しました。
しかし、悠々自適にこのスコアを取れたわけではありません。いろんな勉強法に手を出しては失敗し、紆余曲折を経て、なんとか達成しました。
結論から言うと、TOEICリスニングの点数を上げるためにはシャドーイングが最強です。
先読みやディクテーションのようなテクニックを一切使わなくても手堅く点数を上げることができます。
僕はシャドーイングを徹底的に極めた結果、2ヵ月間でリスニングスコアを150点アップさせることができました。

これは僕に限った話ではありません。同じ語学学校にいた友人も例外なくスコアが急激にアップしていました。
つまり、シャドーイングをやれば誰でも確実にこれぐらいのスコアを取ることは可能なんです。
ということで今回は、
- シャドーイングでリスニングスコアが伸びる理由
- シャドーイングの正しいやり方(導入編)
の2点を分かりやすくお伝えしていきます。

TOEICリスニングの救世主!シャドーイングとはどんなものか?
そもそも、シャドーイングとはなんぞや?という状態の人もいるかと思いますので、簡単にご説明します。
たとえば、こんなイメージ。

Youttubeにも分かりやすい動画がありました↓
お手本の音声を聞いて、少し遅れて声に出している様子が分かるかと思います。
遅れてついていく様子が影に似ていることからシャドーイングと呼ばれています。


シャドーイングをやったことがない方は一度そこらへんのCDでチャレンジしてみてください。はっきり言ってくそムズイですよ(笑)
私たちが英語を聞き取れない理由
シャドーイングについてお話する前に、そもそも私たちがなぜ英語を聞き取れないのか、その理由について考えてみます。



相変わらず考察が浅いね。

私たち日本人が英語を聞き取れない明確な原因。それはずばり、
- 単語を知らない
- 音が一致しない
- 英語を英語のまま理解できていない
の3つです。1つずつ詳しくみていきましょう。
単語を知らないから
そもそも単語自体を知らなければ聞き取れるわけがありません。
日本語で考えると分かりやすいです。
普段会話をしていて聞きわなれないワードが出てきたとき、一瞬聞き取れなくなりますよね?






この場合、ピッコロの辞書に「郷愁」という言葉が無かったために聞き取ることが出来ませんでした。
正確にいうと聞き取れてるのに腑に落ちなかったということです。
意外にも語彙力とリスニング力は結びついているというわけです
実際の発音と自分の思う発音が一致していないから
実際の発音とあなたの思う発音が一致していないという場合も聞き取ることはできません。
簡単な例がリンキングによる音の変化です。
たとえば、千原ジュニアが頻用するこのワード。
get away
逃げるという意味をもつ熟語です。
このように、私たちの思う発音と実際の発音が異なるというケースは多々あります。
さらに厄介なのが英語独特のリズム。
普通に読めばいいものを、外国人は親の仇のように強弱のリズムをつけます。
この言語間のリズムの違いが英語を聞き取れない最大の原因と言われています。
つまり、英語を聞きとるためには、日本語に染まったリズムを矯正し、英語の周波数に合わせていく努力が必要となるのです。
英語を英語のまま理解できていないから
英吾が聞き取れない理由の3つ目は、「英語を英語のまま理解できていないから。」
つまり、シンプルに速読力が足りてないということです。
いちいち和訳していたら1秒で取り残されるでしょう。
つまり、英語を英語のまま理解する速読力、もっというなら速解力が必要なのてす。
この力が不足していると、どれだけ単語やリズムを鍛えても聞き取ることはできません。
英語を聞き取るためには、
- 相応の語彙力
- 強弱のリズムをつけた音読力
- 英語を一瞬で理解する速解力
をバランスよく鍛えていく必要があります。
TOEICリスニングにシャドーイングが最強な理由

英語を聞き取るために必要な要素を抑えたところで、いよいよシャドーイングが最強でる理由をお伝えします。

聞き取れない部分がはっきり分かる

シャドーイングにおいて、自分のリスニング力をごまかすことは絶対にできません。
プラスの言い方をすれば、聞き取れていない箇所をはっきりと把握できるということです。

ただ問題を解くだけでは多少聞こえてなくても正解しちゃいますからね。たまたま当たることさえもあります。
それに満足して勉強を止めてしまっては、もはや何のためにやっているのか分かりません。
だからこそ、自分の弱点を明確に知れるシャドーイングは超効果的であると言えるのです。
英語特有のリズムが身につく


繰り返し練習することで英語独特のリズムを身につけることができます。
さきほど、聞き取れないのは「リズムを知らないから」だとお伝えしました。
しかし!
シャドーイングをすると英語独特のリズムを身体で覚えることができます。なぜなら、シャドーイングをしているから。


お手本のリズムを少し遅れて口に出す。
最強の矯正法だと思いませんか?
そうなればこったのもの。周波数がぴったり合うので面白いぐらい聞こえるようになります。
そう、シャドーイングは英語のリズムを覚えるのにうってつけの方法なのです。

繰り返し音読する習慣がつく



シャドーイングを練習する過程で、音読する習慣までも身につけることができます。
しかし、いきなりこの動作をやるわけではありません。
事前準備として徹底した音読を繰り返します。なぜなら、その方が圧倒的に力がつくから。
英語学習における音読の効果を知らない人はいませんよね?
というフレーズを一度は聞いたことがあると思います。
東進の某今井先生がおっしゃる通り、音読には
- 英語のまま理解する能力の向上
- 長文を爆速で読み上げる速読力の習得
- 発音やリズムの矯正
など、数え切れないほどの効用があるのです。
シャドーイングの過程で音読の習慣がつき、音読の効果でさまざまな能力が開発される。
つまり、シャドーイングは一石4鳥にも5鳥にもなる素晴らしい方法なのです。
TOEICリスニングを攻略するシャドーイングの具体的なやり方

それでは、シャドーイングのやり方を簡単に説明します。
詳しく説明するとかなりのボリュームになるので、今回は全体の流れだけをザックリ解説します。
TOEICのリスニングパートを勉強する場合の手順です。
- 普通に解く
- さらに3回聞いて本気で解く
- 精読
- 音読 10回
- テキストを見てシャドーイング3回
- テキストを見ずにシャドーイング
- できるまで何度もシャドーイング
シャドーイングといってもいきなり始めるわけではありません。
問題演習、精読、音読という下準備をしたうえでようやく取り掛かります。意外にやるべきことが多いですがあまり気負う必要はありません。
まずは1日1文を目標にして気軽に始めてみましょう。

シャドーイングを極めればTOEICリスニングで無双できる!

以上、リスニングを伸ばすのにシャドーイングが最強である理由をお伝えしました。
- 絶対にごまかせない
- 英語特有のリズムが身につく
- 音読の習慣が身につく
シャドーイングを徹底的に練習することでリスニングに必要なすべての能力をバランスよく伸ばすことができます。
さらに、音読を繰り返すためリーディング力まで身につくというおまけつき。
これ以上においしい方法が他にあるでしょうか?
リスニングのやり方が分からず迷走している方は、とにかくシャドーイングをやり込んでください。
シャドーイングにより圧倒的な実力をつけて、皆が苦しむ問題をばっさばっさと蹴散らしちゃいましょう!

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